『~東北人が愛するマグロ~三陸東沖目鉢マグロ』
2016年10月
収穫の秋を迎え、ついつい美味しいものを食べすぎてしまいそうな季節となりました。今月は、9月後半から脂がのって美味しくなる目鉢マグロをご紹介しましょう。黒潮と親潮がぶつかり合う三陸沖は、世界三大漁場の一つに数えられる漁場としてつとに有名です。その三陸沖東部で延縄(はえなわ)漁で漁獲される目鉢マグロは通称「東物」と呼ばれ、当市場をはじめ全国の市場で、味、鮮度、品質(脂)ともに決められた基準をクリアし、最高の評価をされた物をさします。本マグロをも超える価値で取引されることも珍しくありません。この目鉢マグロの生態からも、春に産卵を終えたものが、夏場にイワシやサバ、イカ、サンマ等を食べ、身に脂を蓄えた目鉢マグロが旬を迎えています。
この延縄漁が続き、一年の中でも安価で供給されていきます。宮城県気仙沼や塩釜・千葉県銚子で水揚げされた物が郡山市場に並びます。鮮やかな赤身を持ち、トロの部分は口中いっぱいに甘みが広がり芳醇な味わいです。この時期だけのお買い得となっています。刺身や漬け丼は最高です。ぜひご賞味してみてはいかがでしょうか?