『~夏の風物詩~天然本マグロ』
2016年7月
梅雨の晴れ間のぞく青空に初夏を感じる季節となってきました。今回ご紹介するのは、6~7月までしか味わえない巻き網で漁獲された天然本マグロです。 最も盛んな産地は宮城県(塩釜)、鳥取県沖(境港)に2か所です。宮城県沖では100kg以上になりますが、鳥取県沖では30~60kgの魚体です。巻網漁法とは、機動性のある漁船で魚群を長方形状の網で取り巻き、それから網を徐々に狭めて、袋状にして一挙に獲る非常に効率のよい漁法です。 そのため、巻網漁法は大量に捕獲してしまうため、ワシントン条約により水揚げ量に規制がかかっています。
当市場では、輸入のメバチマグロ主体ですが、この時期インドネシアではラマダン(イスラム教徒が断食を行う約1ヶ月間)に入りメバチマグロの搬入量が不安定で高騰するため、この時期にしか獲れない国産本マグロが市場をにぎわせています。 人気の理由は、安価なのでおかずとして購入することができるからです。
マグロの代表料理は刺身ですが、今回はマグロカツを紹介します。マグロの柵に塩・胡椒をかけ、小麦粉・卵・パン粉をつけ揚げるだけです。しかし揚げるのにポイントがあり、30秒以上は揚げず、レアマグロカツで食べていただきたいと思います。食べて絶品のマグロ、ぜひご賞味してはいかがでしょうか?