2016年1月

 新年明けましておめでとうございます。今年も皆さまに新鮮でおいしい魚を食卓にお届けできるよう日々精進してまいりますので、ご愛顧の程宜しくお願い致します。

 さて、今回は冬の訪れと共に旬を迎えるハタハタをご紹介しましょう。ハタハタは山陰以北の日本海、また東北以北の太平洋側水深２００～４００ｍの砂泥底に生息しており、冬の訪れで海の水温が下がったころに、産卵の為水深２ｍくらいの沿岸の藻場に大群で押し寄せます。 この時期の日本海側は雪の降る前に雷が鳴ることが多く、雷が鳴るとハタハタがやってくると言われ、別名カミナリ魚と呼ばれています。ハタハタは漢字で書くと魚偏に雷と書きます。

 ハタハタは近年の乱獲による資源の減少から絶滅寸前にまでなりました。しかし、３年間の禁漁をへて、７０トンしかなかった水揚げは３０００トンを超えるまで回復しました。

 代表的な料理は鍋料理でハタハタを出汁に使った、しょっつる鍋が有名です。しょっつるとはハタハタで作った魚醤で、これを出汁にハタハタや野菜を一緒に鍋に入れ炊いたものがしょっつる鍋になります。

 １度くせになったらやめられないハタハタ料理。ぜひご賞味ください。