『~漁業再建~いわき市小名浜港』
2015年12月
冷たく風の吹く日が増え、いよいよ冬本番が近づいてきました。今回はいわき市にある小名浜港の復興の状況をお知らせしましょう。小名浜港は4年半前の大震災により、市場が被害を受けたのですが、今年の3月に新市場が完成しました。敷地面積、冷蔵施設、加工ラインの併設など東北有数の規模と低温管理能力があります。しかしながら、いわきの沿岸漁業は福島第一原発の事故により本格操業を自粛、規制しているのが現状です。その中で、週に一度の試験操業というものがあり、福島県による3万件を超えるモニタリングの結果から安全性の確認された魚種に限定しての操業また、検査と販売を試験的に行っています。 水揚げされた魚は1度、小名浜の市場に集約され、放射性物質検査による安全性の確認の上、原発事故後新たに出来たいわき市仲買組合を通じて各地に出荷されています。
当市場にも毎週のように新鮮ないわきの魚が入荷しています。現在では67種類の魚種が対象になっており、主にカレイ類、あじ、金頭、目光を始め、高級魚である赤ムツやキンキも入荷しております。
現在、福島県の漁業再建に向け様々な取り組みを行っております。いわきの魚を見かけた際にはぜひご賞味ください。