『秋の味覚~秋鮭~』
2015年9月
朝夕の風が涼しく感じ、秋めいた季節になってきました。今回は北海道の秋の味、鮭をご紹介しましょう。サンマと同じく秋を代表する魚で、鮭の塩焼きや鮭フレークなどは、朝食の定番メニューではないでしょうか。鮭は川で生まれ海で育ち、3~4年の歳月をかけてまた生まれた川に戻ってきて産卵をし、一生を終えるという回帰性の魚です。鮭の漁はその習性を利用して、戻ってくる川の河口付近に定置網をしかけて漁獲します。9月1日の秋鮭漁解禁とともに沿岸には定置網や刺網が張られ、11月中旬まで漁が続きます。
また産卵期が近づき、川に遡上する前の9月中の栄養豊富な秋鮭は銀毛と呼ばれ、銀色の肌をして身は赤く、脂が乗っています。生筋子(卵)も皮が薄く、脂を多く含んでいますので、塩筋子や醤油いくらを作るのに最適です。
9月中の元気な銀毛の秋鮭は、今しか味わえない貴重な秋の味覚ですので、大切に食していただきたい一品です。また、秋の食材できのこも美味しい時期ですので、鮭ときのこのバターソテーなどいかがでしょうか。ぜひご賞味ください。
☆いろいろな鮭の選び方☆
みなさんがよく目にする切身の色で見分けてみましょう。白鮭の身は白っぽいピンク色、銀鮭の身は薄い紅色、紅鮭の身は濃い紅色、キングサーモンは紅色よりも薄い紅色が良いでしょう。※切身を選ぶ場合は、肉が締まって弾力があり、皮と身が離れていないものを選びましょう!!