2015年5月

 暦の上では夏を迎え、だんだん暑い日が多くなってくる季節になりました。今回は東北地方ではあまり聞かないキビナゴという魚を紹介しましょう。

 キビナゴは全長１０ｃｍ位の小魚で、インド洋と西大西洋の熱帯や亜熱帯域に広く分布しています。日本では西日本で漁獲があり、特に暖流に面した鹿児島県や長崎県といった九州地方で、まとまった量が漁獲されています。

 小魚で傷みやすいといった理由から産地以外にはあまり流通しないことから、東北地方では目にすることが少ないのですが、当市場では鹿児島県で漁獲されたキビナゴを現地で刺身用に加工した物をを生のまま、または冷凍保存したもの取り扱っております。

 体の割には可食部分が多く、身は半透明で脂肪が少なく甘みがあります。お刺身はもちろん、他にも煮付け、天ぷら、唐揚げ、干物など様々な料理方法があります。

 きれいに造られた刺身盛りを酢味噌、またはしょうが醤油で味わう鹿児島県の伝統の味をぜひご賞味ください。