『桜色の宝石~桜えび~』
2015年4月
暖かな日が続くようになり、春風も心地よい季節になりました。今回は、先日静岡県の駿河湾で春漁が解禁となった桜色に輝く海の宝石「桜えび」を紹介しましょう。さて、この「桜えび」ですが、現在は日本と台湾で漁獲されております。日本では唯一、静岡県の駿河湾だけで漁獲されており、乱獲防止のために春と秋の年2回と漁期が決まっています。年間にでる回数が平均40日程度ととても短い漁期となっているのですが、その中でも年間2000トン位は水揚げされており、決して漁獲量が少ないというわけではありません。量販店で乾燥・保存した桜えびをよく見かけるように全奥的にも広く食されています。
近年の冷蔵技術や流通の発達に伴い、新鮮な「生の桜えび」も食べることができるようになりましたので、機械がありましたらかき揚げにして食べてみてはいかがでしょうか。年間を通して手に入りやすい素干しの桜えびと違い、シーズン中だけしか味わえない生の桜えびは、甘みが多く水分もあるのでプリッとした食感を味わえます。天つゆや大根おろし、素材を味わうのであれば塩で召し上がってください。
爽やかな甘さと香りを楽しみながら、春の味覚を満喫してみてはいかがでしょう。