『大衆魚代表~鯵(あじ)~』
2014年5月
ゆく春を惜しみつつ、夏への期待感に胸を膨らませる季節になりました。今回は、今も昔も一般家庭の食卓を賑わす大衆魚の代表格、鯵(あじ)を紹介します。あじは、真あじを代表にむろあじ、まるあじ、しまあじなど種類が多く1年中出回りますが、旬は脂がのってくる初夏から夏になります。量販店で見かけるのは真あじになりますが、真あじの中でも種類があり、大陸を回遊しているものは「黒あじ」と呼ばれ体色が黒っぽく体が細長いのが特徴です。 一方大規模な回遊はなくその場所に留まっているものを「黄あじ」といい体色が黄色っぽく体高がやや高いです。どちらもよく見かけますが、黄あじの方が市場価値が高いとされ味も良いです。
真あじは他の青魚に比べて味に癖がなく淡泊な白身で、刺身、焼き物、たたきなど様々な料理法があります。私のオススメは、量販店などで見かける鯵のフィーレを細く切り、ゴマ油と塩で混ぜるだけの簡単なものですが、ゴマ油の風味があじの生臭さをなくしてくれるので美味しくいただけると思います。価格もお手頃なのでぜひ作ってみてはいかがでしょう。