『牡丹の花の様な美しさ~ボタンエビ~』
2013年11月
秋も深まり、山の木々が色づき始めて鮮やかな季節になりました。今回は「牡丹蝦」をご紹介します。大きくわけて「トヤマエビ」(日本海側、北海道漁獲)とボタンエビ(太平洋側漁獲)の2つです。生息域は島根以北からの日本海側、北海道は道東沖の深海100~400mで、エビ類の中では比較的浅い場所に生息しています。
また、「ボタンエビ」とされるエビは太平洋側にしかいなく、流通量の多くは「トヤマエビ」の方です。見分けるポイントは色の違いです。赤色とオレンジ色に分けられます。トヤマエビは赤、ボタンエビはオレンジで鮮やかな牡丹の花の様な色をしております。
旬は春と秋の2回あり、春はオス、秋はメスが美味しくなります。成長過程でオスからメスに性転換するのも特徴です。
あまり見ることのできないエビではありますが、近くのお魚屋さんで見かけたらぜひお買い上げください。昆布とエビの頭で出汁をとり、エビの身をしゃぶしゃぶでお食べ下さい。