『海の宝石~駿河湾のさくらえび~』
2013年3月
まだまだ肌寒い日が続いておりますが、桜の便りが南方から聞こえてくる季節となりました。間もなく静岡県の駿河湾に桜色をした海の宝石と呼ばれる「桜えび」が解禁となり水揚げされてきます。今年は例年よりも半月近く早い為、一足早い春の味覚を味わえそうです。さて、この桜えびはえび類の中では珍しく殻ごと食べれます。また、栄養面では他のえびの約15倍ものカルシウムが含まれ、殻は動物性の食物繊維であることから、とても貴重な食材とされてます。
一年を通して素干し・釜揚げなどがお好み焼きやかき揚げでおなじみの桜えびですが、春の桜えびは秋物に比べ皮が柔らかく生鮮ものとしても旬とされています。
生の桜えびは素干しと違い甘みが多く水分もあるためプリッとした食感が味わえます。その違いはかき揚げをすればわかるはずです。 基本的に調理法はどちらも変わりませんが生の桜えびを小麦粉・水と混ぜる前にボウルで水気をよく切って桜えびに直接小麦粉をからめましょう。水気が飛ばず食感が生きます。出来上がればお好みで天つゆ・大根おろしや素材を味わう塩などで春の味覚を満喫してはいかがでしょう。