『海の幸の宝庫~日本海~』
2012年4月
震災から早々と一年が経過し、街の日差しもすっかり春めいてまいりました。その震災は水産業界にも大きな影響をもたらすと同時に、日々あたりまえに入荷していた東北太平洋側からの生鮮魚介類をも断たれてしまいました。津波による漁港の損壊、原発による風評被害があり、原発による放射能問題は今もなお続いております。当社としましては、今まで以上の供給を考え、前浜が復興するまでの間、日本海からの集荷に力を入れております。特に秋田(男鹿半島)から石川(能登半島)にかけて水揚げされる魚を中心に旬と鮮度を見極め販売しております。
中でも、秋田/山形/新潟で水揚げされる魚は早朝に出漁し、その日の夕方に水揚げされる俗に言う競り品があり、翌日には当市場に入荷されます。水揚げから当市場入荷までの時間が短い為、高鮮度の魚が多く、まだ活き身の状態で入荷してくる南蛮えび(甘えび)は今の時期お勧めの魚です。刺身で食せばとろけるような甘みが口いっぱいに広がり、小ぶりのものは唐揚げで食せばお酒のお供に相性抜群です。
当社としましては、この海の幸の宝庫である日本海の魚を皆様に今後一層味わって頂きたく深く取り組んでいきたいと考えます。