『春の使者~サクラマス(本鱒)~』
2012年3月
朝晩の寒さはまだ続くものの、時には春めいた日が見られるようになってきました。さて、今回は春をいち早く感じていただきたく旬を迎えるサクラマスをご紹介しましょう。一般的に聞き慣れてはいませんが、川魚で美味とされるヤマメが降海したものを呼びます。 秋に沿岸部の定置網で漁獲される鮭鱒と違って、春に漁獲される鮭鱒は、秋に産まれ故郷の川に帰る長旅に備えて餌を求めて、北の海を回遊中で、たくさんの餌を食べたサクラマスは脂肪をたっぷりと蓄え、身の締まった肉質に成長します。
当社では、春鮭鱒の漁期が3月から始まりますが、サクラマスを主に取り扱っていく方針です。
サクラマスは鮭に似てはいますが、繊細な身質をしており、焼き上がりがふわふわとした食感で癖がなく程良い脂が春を感じさせる、さわやかな味が楽しめます。 塩焼きや味噌漬けも美味しい食べ方ですが、春海藻を切身と一緒に薄味の酒と醤油でサッと煮たものを食べれば、より一層旬の味を堪能できるかと思います。ぜひ、ひと足早い春を味わってみてはいかがでしょうか!!
☆鱒の色々な呼び方☆
◆ヤマメ(川)→サクラマス(海)
◆イワナ(川)→アメマス(海)
◆アマゴ(川)→サツキマス(海)