『師走のご馳走~寒鰤(寒ブリ)~』
2011年12月
今年も残すところわずかとなって参りました。さて今回は厳しい寒さを乗り切る身体作りにはぴったりの、冬の魚「寒ブリ」をご紹介しましょう。真冬の冷たい海を力強く泳ぐブリは、産卵期前でもあり脂肪分を多く含んでいるため、丸々と太った魚体となり、おいしさも一層増していきます。当市場にも、各産地で水揚げされた天然物や、九州・四国の各産地の漁場(生簀)で育てられた養殖物が毎日入荷しています。 特に今年度は、養殖物の生産量が3割増ということもあり、比較的安価が見込めます。中でも、当市場が自信を持って販売しております愛媛産は、豊後水道という潮流の早い環境の中で育てられているため、天然物に勝るとも劣らない良質のブリです。
脂の乗った寒ブリは刺身、しゃぶしゃぶ、照り焼きなど様々な食べ方がありますが、当市場がお勧めする食べ方は「ブリすき」です。これは京都の食文化にもある、魚を使ったすき焼き(魚すき)から考案されたもんぼです。割り下の奄美とブリの旨みが絶妙な味となり、癖になる一品です。
今年一年の締めは師走のご馳走を囲んで過ごしてみてはいかがでしょうか。