『サンマが無いなら秋イワシ』
2010年9月
まだまだ残暑は続くものの、暦はすっかり秋です、秋を代表する魚と言えば、秋刀魚(サンマ)が挙げられますが、今年は例年に無い不漁により、各地で高値の取引がまだ続いています。しかし、サンマに代わって真いわしが今年は豊漁で千葉県銚子では、連日大漁の知らせが聞こえます。今年は猛暑も続き、海水温が上昇したことからサンマの漁場はまだ遠く大きな群れが形成させていないのが現状です。反対に真イワシにとっては、近年の水揚げが少なかったことや今年の海流がイワシに適していることから、型が大きく、脂がしっかりのっています。
真イワシの旬は、各地によって様々ですが一般的には梅雨の時期から冬とされています。近年では稀な豊漁の脂ののった真イワシを、刺身や塩焼きなどサンマと同じような調理法でご賞味下さい。
栄養価の高い真イワシで残暑を乗り切りましょう。
~「鰯(いわし)」~
魚へんに弱いと書くようにイワシは、とても鮮度落ちの早い魚です。現代のように発達した交通網によって、生での刺身・なめろうなどで食せるようになりましたが、昔の内陸地ではほとんどが加工されたイワシを古くは室町時代から食べていたようです。