『思い出の旬魚~市場人よりVol.1~』
2009年5月
五月晴れがさわやかな季節となってきました。今回は、市場で働く市場人から見た旬の魚をご紹介しましょう。第1回を飾る市場人は、当社で太物と呼ばれる生鮪・カジキの責任者の山口さんです。当市場には、国内を始め世界各国で水揚げされた鮪が入荷され、多いときで100~200本の鮪がセリ台に並べられます。
さて、鮪とは別に山口さんに5月に食べた思い出の旬魚を聞いてみると、15年前に初めて自ら魚を選定し捌いた、千葉県勝浦産の釣り鰹の味が今でも忘れなれないということでした。 かの有名な句「目に青葉 山ホトトギス 初鰹」は、5月に詠まれた句で、江戸時代より5月頃に静岡から千葉で水揚げされた鰹を初鰹と呼ぶそうです。
今年は、例年に無い黒潮の蛇行で、水揚げが遅れているようですが、当市場には毎日各地から入荷しています。
鰹も、これから徐々に群れが北上し、脂がのってきますので、まずはお刺身で次はタタキでと、旨みが一番引き立つ食べ方で旬の味わいをご堪能下さい。
今回の市場人 ~株式会社 郡山水産 山口 徹~
入社21年目を迎えた山口徹さんは鮮魚一筋のベテランです。現在は、太物の責任者であるとともに、当社の鮮魚1部部長としても活躍しています。今年は、新鮮な魚を粋に販売し、また皆様に喜ばれる魚料理を提案し、食卓を盛り上げたいと意気込んでいます。