『春野菜とともに~北欧のサーモン~』
2009年3月
日に日に寒さも緩み、街のお店も色とりどりの春の装いになってきました。さて今回ご紹介させていただく魚は、家庭の食卓を鮮やかにするフレッシュサーモンです。サーモンは鮭の英名です。一般的に、日本では鮭は紅鮭・白鮭・銀鮭を指し、サーモンは太平洋鮭・マスノスケなどの大型の鮭を指す傾向がありますが、定義としては確立されていないのが現状です。
年間を通して流通されるサーモンは、ほとんどが海外の養殖物です。中でも今回ご紹介するサーモンは、生産量世界一のノルウェー産です。ノルウェーには、有名なフィヨルド(リアス式海岸)があり、そこに面した海は、潮流が速く魚の身肉が締まり、深い水深で透明な海水は汚染されていないため、養殖場としては理想の地形となっています。 そこで育てられたサーモンは、雪解け水が運んだミネラルを豊富に含み、鮮やかな赤い身肉となっています。また、養殖の管理も政府が厳しい管理システムを敷き、安定した品質が保たれているため、日本へも高鮮度で安全に空輸されています。
このフレッシュサーモンには、これから収穫される春の新玉ねぎや春キャベツなどと一緒に、薄く切ったサーモンを添えたカルパッチョを食卓に並べてみてはいかがでしょう。色鮮やかな茜色のサーモンの身と、旬を迎える春の野菜とで、味覚・視覚ともに暖かな春を感じさせてくれることでしょう。ぜひ、ご家庭で春の息吹をご堪能下さい。