『北海道の生秋鮭』
2008年9月
日に日に、朝晩が涼しく感じられる季節となってきました。今回は、北海道からの秋の味覚、鮭をご紹介しましょう。鮭は、秋刀魚と同じくらい秋を代表する魚であり、朝食のおかずの定番ではないでしょうか。鮭は、川で生まれて海で育ち、3~4年かけてまた生まれた川へ、産卵のため戻ってくる回帰性の魚です。その習性を利用した鮭の漁は、川に戻ってくる鮭を河口付近に仕掛けた定置網で漁獲する方法です。
近年、人工孵化の技術により資源が保たれ、水揚げも順調ではありますが、やはり海外への加工原料としての輸出が年々、増加傾向にあります。とは言っても当市場には、今年も例年程度の量の生の秋鮭が贅沢に入荷しています。
北海道では、生の秋鮭は9月~11月くらいまでが旬とされ、徐々に青森から宮城・福島へと南下します。店頭に並ぶ生の秋鮭は、貴重な秋の味覚であり、これから旬となるきのこと一緒に調理してはいかがでしょう。アルミホイルにバターをひいて、鮭の切り身と適当な大きさに切ったきのこをのせ、軽く塩をふって包み、250℃くらいに熱したオーブンで15~20分ほど焼けば出来上がりです。
生鮭ならではのふっくらとした食感と、きのこを添えた盛り付けが、口だけではなく目でも楽しめる秋の味覚となるでしょう。ぜひ、ご賞味下さい。