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SEASONAL NEWS

『夏の白身魚~鱸(スズキ)~』

2008年7月

 桜の季節も過ぎ、新緑生える五月がやってまいりました。GWには相馬市の松川浦への潮干狩りを計画された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 今回は、潮干狩りの主役「アサリ」をご紹介しましょう。昔は、日本各地で「アサリ」が漁る(あさる)ように採れたことが、名前の語源になったといわれています。このアサリも今は減少傾向となっており、国外産に依存されがちではありますが、愛知・熊本を筆頭に国内産のアサリも漁が続いております。

 なかでもお勧めしたいのは、愛知県三河湾産のアサリです。三河湾は浅場が多く、漁場付近を流れる三つの河川が塩分を薄め、餌となる豊富なプランクトンを運ぶことでアサリの成育に最適な環境となっています。そのため殻が薄く、身が厚く、ふっくらしているという三河産ならではの特徴ができたようです。

さて、皆さんはアサリを食べた時に砂を噛んだことがあるのではないでしょうか。市販されているアサリのほとんどは砂抜きされていますが、家庭で再度、砂抜きすることをお勧めします。砂抜きは、海水を使った方法一般的ですが、真水を使う場合は釘などの鉄分を一緒に入れると、海水の性質に近づき砂がよく抜けるそうです。

最後に、市場や漁港での簡単な調理法を紹介します。まず、洗ったアサリをフライパンに乗せ、火をつけて蓋をします。アサリの口が開いたら出来上がり。貝に含まれた塩味が甘みをさらに引き立て、素材本来のアッサリ・・・した味が楽しめます。ぜひ、晩春の味をご堪能ください。