『黒潮の贈り物~常磐沖の朝獲り鰹(かつお)~』
2008年6月
衣替えの季節を迎え、ビールの美味しい季節がやってきました。そこで今回は、ビールのお供に最適な「鰹(かつお)」をご紹介しましょう。かつおはサバ科の魚で、南の海から黒潮に乗り北上してくる回遊魚です。高知県の一本釣りのかつおが3~4月。それから、和歌山・静岡などでの水揚げが目立ち、6月になると福島県沖(常磐沖)でも水揚げが多くなると予想されます。
中でも、今回は常磐沖で漁獲・水揚げされその日のうちに店頭に並ぶ「朝獲りかつお」をお勧めします。当市場でも力を入れているこの「朝獲りかつお」は、毎日入荷するわけではなく、漁の時間・場所・水揚げ量が合った時の入荷になるため、店頭で毎日とまではいきませんが、見かけた時はぜひ一度ご賞味いただきたい、福島県ならではの一品です。
この「朝獲りかつお」は、黒潮と親潮の潮目にできたエサ場に集まったかつおで、丸々とした魚体で身はもっちりし、程よく脂がのっていて、何よりも鮮度が最高です。「かつおは刺身、刺身はかつお」と言われるくらい、かつおは刺身で食されることが多い魚ですが、タタキにして初夏に旬を迎える玉ねぎ・ミョウガ・大葉等の薬味を山盛りにして、土佐風にして召し上がってみてはいかがでしょうか。
今年の夏は、この「朝獲りかつお」のもっちりとした食感を、ぜひ楽しんでください。