『はまぐりで春を迎えよう』
2008年2月
暖冬といわれる近年ですが、まだまだ続く寒さの中いかがお過ごしでしょうか?今回は「蛤(はまぐり)」についてご紹介しましょう。はまぐりは、昔から日本の食文化にかかせない二枚貝の一種です。特に、はまぐりは2枚の貝がピッタリと合い、他のはまぐりの貝殻とは合わないことから、一説では「女性の美徳や幸せ」につながるとされ、雛祭りに供えられるようになったそうです。また、冬から春先が旬とも言われています。
さて、はまぐりの調理法は多々ありますが、一ヵ月後に控えた雛祭りにはまぐりのお吸い物はいかがでしょう。
お吸い物にすると、貝の旨みのコハク酸が溶け出して、はまぐりの濃厚な味わいを堪能できます。
特に減少傾向である国産(熊本・三重産など)のはまぐりはこのコハク酸を多く含み、 より深い味わいになるでしょう。国産のはまぐりは、最近多く流通している中国産などに比べて値段は高めですが、一年に一度の雛祭り、ぜひご賞味ください。
お吸い物の調理方法 |
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1. 洗ってぬめりを取り、塩水に入れ半日ほど砂を吐かせておく。 |
2. 鍋に砂出ししたはまぐりと水、酒を入れ火にかけ、アクをとる。 (きちんとアクをとると澄んだ汁になる) |
3. 口が開くまで火にかけ、開いたら塩と薄口醤油で味を付ける。 (はまぐりの塩味を考えて味付けする) |
※加熱しすぎると身がかたくなるので、火加減に注意。 |