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SEASONAL NEWS

故郷の味をもとめて・・・

2007年8月

 8月の声を聞き、一段と暑さが増したかのようなこの頃。8月最大の行事であります「旧盆」を迎えます。今年のカレンダーを見ますと、幾分短めのの休日かと思われます。しかし、13日から14日にかけては、関東方面をはじめ電車やマイカーで多くの方が帰省し、ご先祖供養されると思われます。

 さて今月は「故郷の味」を楽しみに帰省されるお客様の期待に沿うべく、魚種を3つほどご紹介しましょう。最初はいわきの「昇りかつお(北上中の脂かつお)」。昇りかつおとは私が勝手に付けた名称ですが、岩手沖で戻る手前で捕獲される、戻りかつおに匹敵するくらいの脂の乗ったかつおです。刺身は当然のこと、タタキやナメロウ(薬味と味噌を加えたたいた物)が美味。次いで「青森の夏いか」。夏いかは身が柔らかく、甘味が多くて刺身に適しています。 また、天ぷらや煮物にも歯切れが良くお薦めです。最後は、北海道の「新もの生秋刀魚」です。ちょっぴり走りの時期なので価格は高めですが、脂が適度に乗っていて、刺身には最適。今年は昨年より大型が多いとの事です。

 さざえは、青森以南の沿岸の岩礁に生息し、身近に入手できる食材。アワビと同様の場所に生息し、ワカメや昆布などの海藻類を食べて成長します。アワビより断然安価で、調理が簡単。網に載せクツクツと湯気がでてきたら、お好みの量の醤油を加えます。つぼ焼きの完成。フウフウしながら頬張れば、口の中一杯に甘味とほのかな苦みと礒の香りがジュワッと広がります。

 また、おしゃれに食べる時は、プチフレンチ風に!殻からはずした身をサイコロ大に切り、殻に戻します。そこにバター適宜とにんにく、パセリのみじん切りを加え、パン粉で蓋をします。後はオーブンで10分、エスカルゴ風にグレードアップ。

 和食で炊き込みご飯もお薦めです。昆布のダシ汁に醤油と味醂を加え、牛蒡と人参と、小口切りの剥き身を、お米と一緒に炊き込みます。炊き上がったら、お好みで刻み生姜と金糸玉子を混ぜれば、さざえの炊き込みの出来上がり!

今年の夏のアウトドアは、ワンランク上の食材で!!