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SEASONAL NEWS

『寒イワシ』

2007年2月

 暖冬が続いてる年明け。二月になれば寒気が近づき、少しは冷え込むのか?世界的異常気象などと日々報道されています。昨年秋、郡山市場へもテレビ局が取材に来て「イワシが獲れない。イワシが食べられなくなる?」等の質問を受けました。しかしながら、その時とは状況が変わり、その取材を機にイワシの水揚げがあちこちで聞こえるようになりました。

 今回は「寒イワシ」についてご紹介しましょう。前段で述べましたとおり、ここ3~4年水揚げが極端に激減しておりました。一説に言うと、鯨を保護した為に鯨自体の数が増え、その餌に食べられ減少したのでは・・・。また別の説によると、イワシの取れ高は48年周期。24年目の当たりで一番豊漁に遠い時期等様々な言い方をされていました。しかし、今年は千葉銚子沖に群れが形成され、寒イワシ供給する事が出来そうです。

 まず、二月に入ると節分があり、丸干し・生イワシが脚光を浴びる行事があります。数少なくなった昔からの慣わしには欠かせません。

 焼いた丸干しを頭から食せば、カルシウムも摂れます。また、EPA・DHAの不飽和脂肪酸を多く含み、動脈硬化を防ぎ、脳を活性化するといわれ、魚の中でも有数の健康食品です。

 イワシは、本来安くて美味しい庶民の味の一つでした。水揚げが減り、家庭のメニューからいつの間にか外されてしまったイワシ。焼いて良し、煮て良し、揚げて良し、またつみれで良しと、家庭の食卓の常連になれる日も近いでしょう。