『福島の味 再発見! 小名浜の紅ズワイガニ』
2007年1月
新年 明けましておめでとうございます。今年も新鮮な魚介類を、産地よりイノシシの如く猛スピードで集荷し、皆様にご案内して行きたいと思います。さて、2007年最初の食材は「紅ズワイガニ」。昨年12月から解禁され、4月までの漁期になっています。ズワイガニは、本ずわいと紅ずわいがあり、前者で有名なのが「越前がに」です。1尾2万円~3万円で取引される高価なものまであります。一方、後者は北陸と常磐沖でよく水揚げされ、1尾800円~1500円位のお手頃な値段で取引されています。中でも、太平洋側では唯一かに籠漁をしている「大徳丸」が、小名浜に一日置きに水揚をしています。我々の住む福島県の地物です。
見た目は、名の如く鮮明な朱色。味は本ずわいより劣りますが、甘みは多く、何より味噌が絶品です。蒸して良し、茹でて良し、鍋に良しと調理は簡単です。私事ですが、茹でるより蒸した方が濃厚な味を感じます。蒸す場合、蒸し缶に水を張る時にコップ半分の日本酒を加えます。甘味が増すからです。沸騰したら約15分を目安に火を止めましょう。蒸しすぎると味が半減します。紅ずわいの場合、もともと赤いので時間をきっちり計るのがポイントです。