株式会社郡山水産-100万人の食文化を創造する-

お問合わせ
024-966-0123
SEASONAL NEWS

『本メジ鮪(本鮪の稚魚)』

2006年11月

 秋も深まり、すぐそこへ近寄ってきている冬へと移り変わる11月。果物や野菜も収穫が終わり、食材に恵まれる時期です。水産品も年の瀬へ向け充実してきています。

 さて今回は「天然の本メジ鮪(本鮪の稚魚)」をご紹介しましょう。本鮪は、台湾と沖縄の間で卵から孵るものがいるといわれています。孵化した稚魚は親潮に乗り、九州の近海で日本海側を北上する群れと、太平洋側を北上する群れとに別れます。10月中旬頃から福島県沖を通過し、11月には三陸沖へと移動します。この頃、体重は3kg~10kgへと成長し、それ以降は青森津軽海峡付近へ移動し、やがて南下します。三陸沖で引縄(トローリング)や定置網で捕獲されます。

 本鮪は体重70kgあたりを越えると産卵することから、そのクラスが成魚と言えるでしょう。本鮪は英語で「BLUE FIN TUNA」と呼ばれ、海中で背や鰭の部分が青黒く輝いています。鮪の中でも王様と言える本鮪の子どもですから、味も美味。脂肪は少々すくないものの、若い本メジ鮪の淡白な赤身は絶品です。

 秋も深まり、こってりした戻り鰹から透き通る繊細な味の本メジへと食材も変化させ、新酒を一杯と決めてはいかがでしょう!